2011年7月アーカイブ

脱原発とエネルギーシフトを求める署名

|

6月会報の送付時に用紙同封で案内しました「さよなら原発署名」の第一次集約分が、7月29日(金)に国会に提出されると確認して、7月27日までに送付頂いた分を速達で集約先に届けました。

受動喫煙防止条例の要望署名の時も、今回も同様にご支援を下さっています修道院のシスターの方々の大きな輪が子どもたちの未来のために賛同の署名を広げて下さいました。心強いことです。

第二次集約は10月です。よろしくお願いいたします。

列車内喫煙室の実態調査―同行記録

|

健康増進法により受動喫煙防止対策のための調査研究において専門家で産業医科大学教授(医学博士)の大和浩 先生に同行させて頂きました。

 

私鉄電車内の喫煙状況を測定する今回の大和先生の2日間の調査日程に、当会より代表で1名が実習として参加しました。

 

 

s-近鉄.jpg

 

実習の目標

受動喫煙防止対策の事業を進めるに当たり、測定機PM2.5の実物を確認し、操作要領と現場での測定方法について、予てより念願のこの測定機を購入可能の見込みで、大和先生の調査研究への実習を申し入れ実現しました。

 

大和先生は、喫煙場所とその周辺の空気汚染の実態を微粒子測定機PM2.5で測定する調査を基に、人への健康影響との因果関係を提示し改善を示唆する進め方で、国や自治体の受動喫煙防止対策と条例策定への提言をされています。

また、見えない受動喫煙の実態を捉えた調査研究の報告はテレビでも報道され、受動喫煙の健康影響を広く知らせる予防啓発に大きな力を注いで下さっています。

 

(参考:わが国の今後の喫煙対策と受動喫煙対策の方向性とその推進に関する研究)

 

* たばこの煙が漂う飲食店や遊技場の3分の1以上で、健康被害を引き起こすとされる微小粒子状物質「PM2.5」の濃度が、世界保健機関(WHO)の環境基準を超える危険性のあることが、厚生労働省研究班の調べで分かった。1時間で基準の2倍以上吸い込みかねない店もあった。班長の大和浩・産業医科大教授は「建物内の受動喫煙対策が必要」としている。(09/06/07

 

 

 

PM2.5調査.jpg 

 

*PM2.5 測定機

 

PM2.5とは、吸い込むとぜんそくや気管支炎を引き起こし肺がんや呼吸器、循環器疾患の原因にもなる超微小粒子状物質のこと。身近に浮遊しているタバコの煙、ディーゼル車の排気ガス、焼却炉・工場の煤煙など。

 

実習記録メモ

 

722日(金)

1730分 大阪ー駅-改札前付近ではタバコ臭を感知せず。

1745分 出発ホームに向かうと煙草臭を微かに感知した。

 

ホーム中程にガラス張りの喫煙室があり、その数メートル程先の椅子に掛けて待つ間に、眼の痛み、鼻、のど、肺が焼けつく痛み、暫くして鼻と気道を激しく刺激する気流(タバコの煙)を吸い込んで、気道閉塞で息ができない程の咳に襲われた。鼻、のど、気道の粘膜損傷は鼻汁と涙の後、治まった。

 

18時少し前に、大和先生と同行の研修医の先生が到着、すぐにキャリーバッグから測定機5台を取り出して、操作方法の説明をして下さっている時に、また、激しい咳の発作が始まった。活性炭マスクでは治まらず。

 

両先生は、測定機を身につけて喫煙室に入られた。この間10分程、荷物番をして待機中、咳は止まった。喫煙室の開閉時にタバコの煙がホームに放散されると、このように呼吸器に大きく影響する症状を両先生が確認されたかどうか。

 

1810分 特急列車に乗車、喫煙室に繋がる号車の1番席に測定機2台をテーブルに置いて座ると車内は染みついたような煙草臭に覆われ、自宅に入って来る常習タバコ燻しと同じ痛みを感知した。

すぐ後ろの喫煙室へのドアが開く度に、眼、鼻、のど、肺が刺されるように痛く、咽頭痛、頭痛も続く。

 

18時50分 下車して、ホームで同行取材の朝日新聞社の方と4人で挨拶交換中、受動喫煙の被害の実態を話す。ホームで対話中の10分間も、どこからかタバコ臭を感知したが、大和先生の方が早く指摘された。大和先生はタバコの煙臭に対する感度がかなり高いことを知る。 

 

1917 発の特急は2両編成で後方の喫煙室から離れた前の車両の1番の席に測定機を置いて着席すると、これが禁煙車とは、煙草臭が染みついている。眼、鼻、のど、肺が痛く頭痛、暫くすると眼と肺が痛烈に焼けただれるように痛む。これはタバコの煙が近い、と感知していると、車内アナウンスで「この車両は禁煙車です。車内での喫煙はご遠慮下さい。喫煙室は○○にございます」と案内があった。

 

1950 喫煙室で測定されていた両先生が下車直前に戻って来られたので「この禁煙車は煙草臭が染みついている上に、喫煙臭も感知した」と話している時、降車客がタバコ臭を伴って前を通過した。

 

723日(土)は、900分 大阪ー発~名古屋着までの乗車で、昨日の症状に配慮下さり、今日は喫煙室から離れた禁煙車両へ移動することを指示された。両先生は喫煙室とその周辺の測定に、実習者は測定機を座席上の棚にセットした禁煙車両のドアに近い席で2時間の車内空気を体験した。

隣席の熟年男性の整髪料臭と時々出入りする人の煙草臭で、眼と肺、のどの痛みと頭痛が続いたが、昨日に比べて楽に過ごせた。

 

帰路は新幹線車内でデータの取り込み方法を特訓して頂いた。

 

実習で、タバコの煙やディーゼル車の排気ガス、焼却炉・工場の煤煙など

の空気汚染で苦しんでいる人の環境測定に臨み、データを採ることができる機器を知った。空気汚染の予防啓発事業に生かしたい。

 

まずは機器の操作もデータの取り込みも何度も練習の上で使用可となることを理解し、得意な方の支援を会員以外の方にもお願いできればと願う。

 

 

化学物質政策基本法制定に向けて

|

化学物質政策基本法を求めるネットワークから、

下記の案内と依頼が届きました。

 

当会は08年にこの法案の制定を願い賛同の署名をしています。

早速、京都府選出の国会議員あてに要望書を送付しました。

また、京都府と京都市の議会各派の化学物質担当議員あてにも届けて回りました。(会報7号と会の紹介パンフを添えて)

 

要望書は下記URLから印刷して、個人で送付することもできます。ご覧ください。

 

化学物質政策基本法制定に向けた緊急行動への協力のお願い
               署名活動にご協力をいただいた皆様へ

                                                                        

                                                                        2011年7月6日

             化学物質政策基本法を求めるネットワーク(ケミネット)

                共同代表 中下 裕子

                      ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議)

        中地 重晴(NPO法人有害化学物質削減ネットワーク)


 200810月から呼びかけを行ってきた化学物質政策基本法制定要求署名は、20096月には国会に請願署名3万超筆を提出しました。今後、更に1 万筆を提出する予定です。
 民主党は、化学物質対策基本法(仮称)を今国会会期末に議員立法で成立させたいとのことから、民主党の厚生労働・農林水産・経済産業各部門合同の民主党化学物質政策プロジェクトチーム(PT)を立ち上げ、市民団体・各省庁・労働組合等へのヒアリングを行うとともに、6月にはPTの基本法の骨子案・概要が作成されました。

 しかし、ほとんどの民主党国会議員には関心が薄いためかPT への出席がなく、その上経済活動を優先し、規制強化につながる法案だと決めつける民主党の経産省寄りの議員などの勢力が、基本法不要論を唱えたり、基本法案を骨抜きにしたりする動きを見せています。
  このため、化学物質政策基本法が必要であることを国民が注視していることを国会議員の方に強く認識いただくため、署名活動にご協力いただいた皆様より下記要望書にご氏名・ご住所等をご記入の上、地元選出の国会議員(特に環境、厚生労働、経済産業、農水、国土交通各委員に所属する国会議員)の方にFAX をご送付いただき、ご協力いただけますようよろしくお願いいたします。

  

 http://www.toxwatch.net/cheminet/kinkuukoudou1107.html

団体及び個人の方から地元選出の民主党議員へ、このURLから要望書をダウンロードしFAXで議員の事務所宛てに、特に化学物質による被害を受けた方からは、ご自分の意見をご記入の上、送付して下さい。
 ・よびかけ文(2011/7/6)
 ・各議員に対する要望書(記入式)
 ・民主党国会議員連絡先

世話人会にて

|

 七夕の日に、世話人(役員)会で検討しました。

今年の世話人は、有職と子育て中の方にも敢えて引き受けて頂きました。

当初より、一同に集まることは難しい状況の中、個別に連絡しながら進めていますが、このほど、食物アレルギーと化学物質に感度の高い新役員がご自宅に招いて下さるご厚意で、ようやく4人で集うことができました。

産休中も引き続きお願いしていたメンバーも、生後4カ月の赤ちゃんと一緒に出席して、「私たちと子どもたちの未来の生活環境を守る」ことを考える充実した会合となりました。

1  今年度の計画と実施

  タバコ、殺虫剤、消毒剤ほか揮発剤による空気汚染の予防啓発
  公共施設巡回査察、化学物質に過敏な子どもたちの実態把握

2  原発停止と私たちの暮らし方、啓発と広報活動

3 レイチエルカーソンをこどもたちへの環境教育にーその方法について

集いの場を提供して下さった世話人宅では、木と漆喰で建てられた家の室内調度品も大木からの手作り作品がシンプルに設置された山小屋のような雰囲気の居間にて、アレルギーにこだわりの手創りの梅ジュースやお茶と米粉のチョコレートケーキまで戴いてお世話になりました。

傍で生後4カ月の赤ちゃんが、既に凛々しい男の子の顔でしっかり見つめ、目を合わせると笑顔がいっぱいに、至福の時を享受しながら、この子たちのためにがんばらねばと心に刻みました。

 夕方近くになって、小学高学年の男の子が、只今と帰ってにっこり、とてもいい笑顔で、続いて帰宅した高校生のご長男の挨拶と笑顔が素晴らしい。赤ちゃんの無垢の笑みにも近いお二人の笑顔に感動しました。

 思わず、これからの人に、と持参した渡辺憲司さんの「時に海を見よ」の内容が通じる社会を強く願いました。


<筆者の特記メモ>

 この日は、大雨が一日中降りしきる七夕の日、出町柳駅から叡電に乗車、ゆったり窓を眺める観覧席に座って、ほっとする間もなく、眼を突く痛みと鼻、のど、咽頭まで焼けただれる痛みに襲われた。
叡山電車で長距離乗車は2度目、京阪電鉄の他線も痛く感じることはあったが、これほど強く痛く感知したことはない。

自宅では暑くなった先月半ばから窓とドアを開けて風通し中に、粉末殺虫剤の類のような臭気が入ってくると目が霞み、眼、鼻、のどから肺まで焼けつく痛みと後頭痛に至ることが多い日々を過ごしていた。

また、この日の前日、前夜は、連日のタバコ燻しに替って、室内に殺虫燻蒸らしき蒸散剤の侵入が長時間続いて更に悪化し同様の痛みから出発したが、徒歩の道中も40分後にようやく眼を突く痛みは治まりかけた時であった。初めての会員宅への最寄駅で下車してからも、雨で一段と緑が鮮やかな道中でも、途中で同様の強い痛みを感知した。

長時間を過ごす住宅居室と侵入する空気汚染による中毒症状とその後遺症の現実である。

「時に海を見よ」

|

7月5日 NHKラジオにて朗読より

立教新座高校 校長 渡辺憲司さんの卒業生に贈るメッセージがHPに掲載されると、全国から「感動」の声が上がり話題となっていたそうです。

埼玉県の立教新座高校の卒業式が東日本大震災のため中止となった。
北海道の函館で海を見ながら育った自身、高校3年の時に父を亡くし、母と上京したため卒業式に出られなかった経験があった。

3月15日、教え子の顔を直接見て伝えられないもどかしさから、長文のメッセージを書き、学校のホームページに載せたところ、インターネット上で、翌日から話題となった。

そして、この程、著書となって出版されました。

 『時に海を見よ これからの日本を生きる君に贈る』
(6月15日双葉社発行、1200円)


「時に海を見よ」立教新座高校 校長 渡辺憲司さんのことば より
一部掲載

悲惨な現実を前にしても云おう。波の音は、さざ波のような調べでないかもしれない。荒れ狂う鉛色の波の音かもしれない。
 時に、孤独を直視せよ。海原の前に一人立て。自分の夢が何であるか。海に向かって問え。青春とは、孤独を直視することなのだ。直視の自由を得ることなのだ。大学に行くということの豊潤さを、自由の時に変えるのだ。自己が管理する時間を、ダイナミックに手中におさめよ。流れに任せて、時間の空費にうつつを抜かすな。

 いかなる困難に出会おうとも、自己を直視すること以外に道はない。
 いかに悲しみの涙の淵に沈もうとも、それを直視することの他に我々にすべはない。
 海を見つめ。大海に出よ。嵐にたけり狂っていても海に出よ。
 真っ正直に生きよ。くそまじめな男になれ。一途な男になれ。
 貧しさを恐れるな。

男たちよ。船出の時が来たのだ。思い出に沈殿するな。未来に向かえ。別れのカウントダウンが始まった。忘れようとしても忘れえぬであろう大震災の時のこの卒業の時を忘れるな。
 鎮魂の黒き喪章を胸に、今は真っ白の帆を上げる時なのだ。愛される存在から愛する存在に変われ。愛に受け身はない。
 教職員一同とともに、諸君等のために真理への船出に高らかに銅鑼を鳴らそう。

「真理はあなたたちを自由にする」 ヨハネによる福音書8:32

一言付言する。
 歴史上、かってない惨状が今も日本列島の多くの地域に存在する。あまりに痛ましい状況である。祝意を避けるべきではないかという意見もあろう。だが私は、今この時だからこそ、諸君を未来に送り出したいとも思う。惨状を目の当たりにして、私は思う。自然とは何か。自然との共存とは何か。文明の進歩とは何か。原子力発電所の事故には、科学の進歩とは、何かを痛烈に思う。

原子力発電所の危険が叫ばれたとき、私がいかなる行動をしたか、悔恨の思いも浮かぶ。救援隊も続々被災地に行っている。いち早く、中国・韓国の隣人がやってきた。アメリカ軍は三陸沖に空母を派遣し、ヘリポートの基地を提供し、ロシアは天然ガスの供給を提示した。窮状を抱えたニュージーランドからも支援が来た。世界の各国から多くの救援が来ている。地球人とはなにか。地球上に共に生きるということは何か。そのことを考える。
 泥の海から、救い出された赤子を抱き、立ち尽くす母の姿があった。行方不明の母を呼び、泣き叫ぶ少女の姿がテレビに映る。家族のために生きようとしたと語る父の姿もテレビにあった。今この時こそ親子の絆とは何か。命とは何かを直視して問うべきなのだ。