2015年11月アーカイブ

社寺を訪ねて2万歩の道中で

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 大徳寺から今宮神社へ

 予てより、禁煙ネットワークの会員から希望があり、公共的施設の空気質調査も併せて、1110日(火)の午後、特別拝観公開中の大徳寺へ同行しました。

大徳寺では、塔頭、総見院・黄梅院・興臨院の秋季特別拝観が行われていましたが、人出も少なく、午後から次第に晴れて青空に恵まれました。

タバコや線香、消毒剤も感知せず安心の空気に包まれて、紅葉が始まったばかりの広い境内を悠々と呼吸しながら歩き回りました。            

黄梅院では、日本の禅宗寺院において現存する最古の庫裡(くり=台所)を眺めて現在人が忘れ去った質素で堅実な生活の基本を顧みることができました。(残念ながら寺院内の写真撮影は禁止でした)

総見院は織田信長の菩提寺であり、利休参禅の師、開祖の古渓和尚と共に並ぶ信長の木像前に座して、係員の解説とお茶の接待に心が和み往時を偲びました。

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境内の中央庭園辺りの建物が工事中であり、近づくと少し感知しましたが、年中自宅に侵入しているタバコや工事紛いの塗装剤等-空気汚染の10/1程度でした。

大徳寺を出て、今宮神社の境内にある名物「あぶりもち」の試食に向かいました。途中の参道では、門前から約20m程手前の地点でヒリヒリムカムカ、ガソリン燻しかと見回しながら進むと前方正面の鳥居前で客待ちタクシーの運転手が車外に出て喫煙している姿が見えました。門前に着いて、車体に禁煙マークのタクシーであることを確認しました。他の神社仏閣前でも多数が並ぶ常習です。
                                             
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今宮神社に入ると、境内の店頭で七輪を並べて「もち」を焼く煙が出ていましたが、客が少なく焼く量も少ないのか咳も出ることなく30分ほど休憩できました。

 京都市内中心部の路上喫煙禁止区域で

次の移動先はバスに載って市役所前下車、御池通りを烏丸通りに向かって進行中、急に眼と肺に刺す痛み、頭痛、鼻、喉、咽頭に焼け付く痛み、これは「タバコだ」と声を出しても、周りに人がいない。歩き進むと更に強くなって数m程先の信号前で喫煙している姿が見えた。       

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 この後、地下鉄までの道中とコンビニ前など3か所で煙中に遭遇、同行メンバーが「この辺りは路上喫煙等禁止区域」だと声を上げたので確認しました。

 京都市の路上喫煙禁止等条例

京都市では平成196月から路上喫煙禁止等条例を施行、路上喫煙禁止区域で喫煙した違反者への罰則適用があり千円の過料を徴収するとしているが、路上喫煙を見回る職員・係員の姿は今まで見たことがない。

続いて、地下鉄と徒歩で河原町五条のひと・まち交流館へ案内しました。帰りは河原町通り~烏丸通りを徒歩で北上の道中もコンビニ前の喫煙、歩行喫煙など4か所で出遭いました。烏丸御池で1万7000歩になったと確認している万歩計携行中のメンバーを見送った後、京都駅周辺まで出かけた半日の記録です。

 外国人の喫煙姿は見かけず

 道中でタバコ煙に遭えば、瞬時に眼痛、頭痛、鼻、喉、咽頭、肺に痛烈な苦痛も息を止めて逃げられますが、終日に亘り壁床一枚でタバコ煙と残留ガスが侵入する集合住宅では、就床後も喘息咳に始まる生き地獄の毒ガス室となる事実を話しながら2万歩近く歩いた道中で、行き交う多数の外国人に喫煙姿は見かけずでした。

 *(外国人とは、外見と言語からの判断にて)


10月の役員会 会報編集案ほか

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 10月24日(土)こども未来館にて開催、 

今年度下半期の計画について確認しました。

  「住宅・学校・職場 は安全か」

  「それは本当か」ー 事実・実態の確認により、

       「真実を見抜く

会報16号のテーマも

・「偽装社会の中で真実を知らせる」と決めました。

・こどもや高齢者の脳の機能にも及ぼす有害物質と健康影響について、  環境毒性学の研究者に特別寄稿をお引き受け戴き期待しています。

・会員だよりへの寄稿は1215日(火)閉め切りです。

  お待ちしています。



受動喫煙症 ≠ 化学物質過敏症

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受動喫煙症と化学物質過敏症は同じではない。

いずれも有害化学物質の反復曝露により発現する症状であるが、原因物質の生成が同じでなければ人体への有害性も先行き重篤度も同等ではない。

同一の物質でも、その生成過程(揮発、燃焼)により毒性が異なる。

7000種を超えるタバコの成分は同定され、残留性/分解性・生態蓄積性・ 慢性毒性・長期毒性・発ガン性など有害性は科学的に証明されている。

当会では、化学物質が発症要因であるアレルギーやシックハウス症候群、化学物質過敏症、受動喫煙症は「化学物質による健康障害」として認識し、原因物質と発生源、予防対策について調査と学習を重ねている。

タバコ成分(多種化学物質)の燃焼による空気汚染は、一般に危機意識が希薄であったのか、化学物質関連の団体でもタバコへの取り組みは希少であった2008年、当会は講演会を重ねてタバコは有害化学物質の固まりであると知らせ、燃焼煙の猛毒危険性について啓発活動を進めた。この頃から受動喫煙の症状を訴える患者が増加したとの専門医の記述もあるとおり、最近になって受動喫煙の被害症状を化学物質過敏症と診断された人も出始めている。

化学物質過敏症は健保適用可であるが、受動喫煙症は傷病名登録もなく健保不適用であることも正確な診断が妨げられる要因となっている。

 今回のタバコフリー学会で、受動喫煙疾患の国定診断基準と傷病名登録の必要性を提起したが説明不足で理解に至らず。その主旨と併せて双方の診断基準より確認できる相違点を下記にまとめた。

 受動喫煙症≠化学物質過敏症について、

「受動喫煙症」―受動喫煙(燃焼多種化学物質)により発生する疾患

他人が吸うタバコの煙や残留ガスを吸わされる反復曝露により「慢性受動喫煙症」に至る過程では気管支炎、喘息、副鼻腔炎等と共に化学物質過敏症も併発する。受動喫煙が継続すれば、これらに重ねてCOPD・悪性腫瘍(肺癌、子宮頚癌、白血病・副鼻腔癌)などの重症、脳梗塞・心筋梗塞など致死性の疾患に至ることもあり、喘息患者にタバコの煙は致命的である。

「化学物質過敏症」―農薬や溶剤など主に揮発性化学物質被曝による発症

1999年「化学物質過敏症」を紹介した専門医の記述には「化学物質過敏症」の原因物質に「タバコ」は含まれず、「タバコの煙に要注意」と記載されている。

「化学物質過敏症」を発症しても日常的に受動喫煙の被曝がなければ慢性受動喫煙症~重篤疾患には至らないと考えられる。

<国の対応>

受動喫煙症―タバコに含有する有害化学物質が原因と解明されている。

       厚生労働省による傷病名の登録なし―健康保険不適用

化学物質過敏症―農薬ほか多種化学物質の被曝で発症-医学的に未解明として厚労省-疾病分類―「詳細不明の物質の毒作用」にて-傷病名登録                                                                   健康保険適用(2009年)

▶「化学物質過敏症」は厚生省発の策定による診断基準(1997 年)により、有機リン系農薬や有機溶剤ほか化学物質の曝露を原因として中枢神経系への健康影響が軸となっており、受動喫煙の被害症状に現れる呼吸器系疾患と重症に至る疾患の概念や症状レベルの基準がない。

▶「受動喫煙症」は日本禁煙学会と禁煙推進医師歯科医師連盟が提案した受動喫煙による疾患の診断基準である(2006年)。タバコの煙に曝された急性症状から慢性、重篤に至る疾患の症状レベルも明示され原因が究明されているにも拘わらず厚生労働省による傷病名の登録は存在しない。

*喫煙関連では、2006年から禁煙治療が健保適用可となっている。

参考資料

たばこ中の有害成分を対象とした我が国の既存法令における化学物質規制の枠組み1  国立がん研究センターがん対策情報Sたばこ政策研究部2013年)

・化学物質過敏症に関する解析調査報告書(総務省公害等調整委員会事務局)

タバコ病辞典 

・化学物質過敏症―石川 哲  (), 宮田 幹夫  ()1999/11 かもがわ出版

 

京都カナリヤ会

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